労務トラブルが多発しやすいIT業界

IT業界と言うと、一般的に長時間労働ンタルヘルス等、労務に関しては

とかくマイナスイメージがついて回る業種です。

こういった問題は、必ずしも会社側だけに原因があるのではなく、業界の構造的な問題

あったり、慢性的な人材不足からやむを得ないと思われる部分もあります。

しかし、だからといって放っておくと「残業代未払い」「従業員の過労死」といった

大きな問題に発展する恐れがあります。

IT企業の労務管理のポイント

ポイント1.労働時間管理を徹底する

IT業界は、いわゆる「裁量労働制」をとっている企業も多く、労働時間の実態を会社側が

把握していないケースも多々見受けられます。

裁量労働とは言っても、労働時間管理の義務は会社にあるので、健康管理の面からも

どのくらいの時間業務に就いていたのかを必ず管理する必要があります

労働時間をきちんと管理することで、意外と無駄な時間が目についたりもするので、

時間短縮への取り組みのヒントにもなります。

ポイント2.リスクを想定した賃金を規定する

「裁量労働制」を採用していても、「深夜労働」や「休日労働」に対する割増賃金は

必要となります。

しかし、

「うちは裁量労働だから、割り増し手当はつけていないよ」

と間違った解釈をしている企業も多いようです。

裁量労働で働いていたSEが休日・深夜分の賃金不払いを訴えて

会社が2年間遡って支払ったケースもあります。

知らなかった事とは言え、こういったリスクを抱えたままの賃金規程はとても危険です。

裁量労働で働く従業員の実態を分析し、賃金制度を設計することが重要です。

ポイント3.職場コミュニケーションを良くし、メンタルヘルスを防止する

近年うつ病による労災申請件数が急上昇しており、中でもIT業界の件数が突出しています。

メンタルヘルス問題の原因はいくつもあり、さまざまな要素が複雑に絡み合って

いるのですが、大きな原因として「コミュニケーションの問題」が挙げられます。

IT業界では、経験不足の従業員でも、いきなり1人で客先に行くことになったり、

周囲が忙しいため、相談をしづらいといった雰囲気があります。

そういった中で、不安を抱え、納期に間に合うように仕事をこなさなくてはならない

従業員のストレスはどんどん増加していきます。

職場では、皆自分の事で精いっぱいなため、同僚や部下の変化に気付きにくく、

気がついた時には、既にメンタル不全に陥っていたというケースがほとんどです。

コミュニケーションの問題は一朝一夕には解決しませんが、朝の挨拶を徹底させたり、

研修を導入したりするなど、少しずつでも取り組んでいくことが重要です。

IT業界では、長時間労働とメンタルヘルスに関するリスク管理が最大のポイントと言えます。

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